
セラムン女子
最新6巻の感想も教えて!
MAOマオで高橋留美子の世界に浸りすぎた件
この度、高橋留美子先生最新作『MAOマオ』の最新刊・6巻が発売されました!
高橋留美子先生と言えばご存知「少年サンデーの女王」。
その連載は『うる星やつら』から始まり、『らんま1/2』、『犬夜叉』、『境界のRINNE』と次々と大ヒットし全てアニメ化されています。


さらに『うる星やつら』の「浮気男を追っかける宇宙人美女」や『らんま1/2』の男と女が入れ替わったり、動物になったりする設定など斬新なシチュエーションは多くの漫画家に影響を与えたことは間違いありません。


すごすぎるね!!
また作風も幅広く『うる星やつら』や『らんま1/2』などのギャグから『犬夜叉』や『人魚シリーズ』などのシリアスなホラー系まで様々ですが、高橋留美子先生が発想する独創的な世界観から「るーみっくわーるど」と呼ばれています。


個人的にシリアス系の「るーみっくわーるど」を分析すると、「時間(時代)」と「異なる世界」、「因縁」の3つの要素が関わり合いながら大きな物語を作っており、本作『MAOマオ』もそんな「るーみっくわーるど」をしっかりと感じられる作品になっています。
『MAOマオ』のあらすじは以下の通りです。
《ストーリー》
小学一年生の時、一家全員が事故に巻き込まれるも、自分だけ生き残った過去を持つ黄葉菜花。中学三年になった彼女が再び事故現場を通ると、なぜか大正時代へ! そこで陰陽師の少年・摩緒と出会った翌日、菜花の身体能力が覚醒した。自身の「謎」を解き明かすため、菜花は摩緒と行動を共にする。
摩緒は寿命を操る秘法を継ぐために、必要な生贄だった。そしてそのために、5人の兄弟子に命を狙われているという…
ふたつの世界が交わる地で、運命的に出逢った摩緒と菜花の大正怪奇ロマン!
※少年サンデー公式サイト・WEBサンデーより


【摩緒(マオ)】
蠱毒・猫鬼(びょうき)の体を持つ900年も生きてきた陰陽師。かつて御降家(ごこうけ)の寿命を操る秘法の後継者に選ばれたが跡目争いの生贄でもあるため5人の兄弟子に命を狙われている。淡々とした性格だけど、わりと無茶するタイプ。猫鬼の変化が解けると裸体で倒れる感じがセクシー(笑)
【菜花(なのか)】
過去に猫鬼(びょうき)に呪われ妖(あやかし)の体となった中学三年生の少女。巻き込まれ型なのか摩緒に頼まれたことはとりあえず引き受けるところが可愛い。思春期らしく乙女なことを考えることもしばしばだけど、自分に好意を持つ男子(白羽くん)にいろいろ頼んじゃうところは現代っ子(笑)
【音弥(おとや)】
無表情だけど有能でめちゃ働く、少年の姿をした摩緒の式神。基本的に死なないので安心して見ていられる(笑)なんだかんだカワイイ。
【猫鬼(びょうき)】
摩緒や菜花を呪った猫の蠱毒。人の体を乗っ取り生き続ける。陰陽道の禁書を喰らい「寿命を操る」術を会得している。個人的に猫は好きなのでこの子も嫌いじゃないです。
【白羽くん】
現代の菜花のクラスメイト。調べ物が得意で有能なメガネ男子。菜花のことが好きだけど何も言えない感じシャイなやつ。浮かばれない男子は個人的には応援しているので頑張って欲しいな。
【御降家(ごこうけ)の兄弟子たち】
摩緒の命を狙う5人の兄弟子たち。陰陽道・相克の輪(木火土金水)のいずれかの技を扱う。それぞれが御降家跡目争いのライバルであり、それぞれの攻撃以外では傷つくことすらない不死の体を持っている。ただの不死ではなく殺される対象を限定している設定が面白く、この跡目争いはまさに蠱毒を連想させますね。
【紗那(さな)】
摩緒と夫婦になる予定だった御降家当主の娘。当時、好きな相手がいた。摩緒が猫鬼の呪いを受けたとき何者かによって殺されたが果たして真相は?様々な謎の鍵を握る人物っぽいので絶対死んでなさそうですね。
【不知火(しらぬい)】
御降家の落ちこぼれだった弟子。摩緒を憎み刺客を送り続けている。悪役でロン毛関西弁属性は貴重。
寡黙な主人公・摩緒と、いろいろと現代っ子なヒロイン・菜花。
高橋留美子作品は主人公とヒロインはほぼ「良い感じ」になるので二人の関係も見所ですね。



やっぱり高橋留美子作品だとキャラの力を強く感じずにはいられない!



そいて会社を休みたい!仕事をサボりたい!

るーみっくわーるどに浸りすぎて完全に願望出ちゃった‥。
高橋留美子最新作『MAOマオ』6巻感想・今後の展開を考えながら猫を愛でた件
6巻では新事実が続々と出てまいります!
対峙する摩緒と不知火。
死んだはずの紗那(幽羅子・ゆらこと呼ばれる女性)が、なぜ不知火と行動を共にしているのか聞き出そうとする摩緒。
かつての摩緒にとって憧れだった女性だけに、相当気になる様子。
一方、不知火は御降家の陰陽師としての黒い役割を遂行する自分を正当化し紗那(幽羅子と呼ばれる女性)もまたそれを望んでいることを摩緒に伝えます。
珍しく逆上する摩緒の刃が不知火の足をなぎ払うと、それは義足で式神・海龍から借りたという足が不知火の足として現れます。
不知火が言うには、かつて摩緒に両足を切られたと言う因縁があるとのことでした。
じわじわと物語の真相に近づきつつある感じですね。



他にも陰陽道における猫の特別な位置付けも分かってきます。
ここで6巻で分かった新事実についてまとめておきましょう。
・紗那(幽羅子と呼ばれる女性)は摩緒が思っている(人を欺くことをよしとしない)人間ではない。
・猫は陰陽道・木火金水土のどこにも属さない存在(十二支に含まれないことに由来する)。
・そのため陰陽術で倒せない猫鬼を御降家が使役しようとしていた。
・かつて紗那が飼っていた灰丸がどうやって猫鬼になったのかが物語における重要なヒントになりそう。

それはそれとして猫は大好きにゃー!
そして以下はウチのニャンズたち!


ま、まぁ可愛いけどね‥。


・全ての黒幕は紗那が当時好きだったという兄弟子の一人(まだ登場してない)と予想
・その兄弟子は土系の術の使い手
・当時の御降家当主(父親)を殺したのもおそらくはその兄弟子
・その兄弟子が紗那を殺したのは泰山府君の秘術(寿命を操る術)を発動させるため
・猫鬼は飼い主の紗那を成仏させるために摩緒に力を与えた
ざっくりですが、エイジの見解はだいたいそんなところです。


当たるかな(笑)?
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございますっ!
高橋留美子先生の最新作『MAOマオ』、気になった方はぜひ読んでみてください。
これまでの「るーみっくわーるど」とはまた違ったミステリー要素たっぷりのダークホラーな世界観を感じられると思いますよ!

『MAOマオ』はそれを超える作品になってくれると期待してます!
終わり!